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ドレスデン国立美術館展-世界の鏡- [映画、アート]

2005~2006年は日本におけるドイツ年。
近所の兵庫県立美術館でも「ドレスデン国立美術館展-世界の鏡-」
開催している事はチェック済みで、ようやく足を運んできました。


(今日は真冬並みの寒さだったので、海辺にある県立への道のりは極寒で
駅から足を運ぶのも大変でしたが(^^;)

兵庫県立美術館は、ひと昔前まで王子動物園のすぐ側にある、古くて
良い意味で「重い」感じ(個人的にはその趣が好きだったので…)の
美術館だったのですが、平成14年に現代建築としてHAT神戸
移転オープンしてからは以前よりも更に規模の大きな展覧会を次々と
開催しています。

さて、冒頭では「チェック済み」と書きましたが、実は「良さそうな展覧会が
ある」って程度で内容の詳しいチェックはしておらず、自分の当初の目的は
ポスターや広告等でもメインで扱われているヨハネス・フェルメールの「窓辺
で手紙を読む女」のみ。(ポスターでは「~若い女」と書いてありました。)

フェルメールは2000年に大阪市立美術館で開催された 「フェルメールとその
時代展」を見て以来最も好きな画家の一人です。
有名な「青いターバンの女(真珠の耳飾りの少女)」を初め「地理学者」など
多くの代表作に見られる美しいブルー。
「フェルメール・ブルー」と呼ばれるその色に心奪われました。
あっ、もちろんフェルメール・ブルーだけで無く、作品その物が大変素晴らしい
からこそ大好きなのは言うまでもありませんが。
今回ドレスデン国立美術館(正確には絵画館?)より来日した「窓辺で手紙を
読む女」も窓枠等一部にしか青が使われていない絵でしたが、これまた大変
素晴らしい作品でした。
リアルな女性の描写、フェルメールらしい力強く重みのあるハッキリとした色使い、
そして静かで落ち着いた雰囲気の作品なのに、とにかく明るいのです。
重さとは対照的な暖かな光が作品を包んでいます。
(自分には作品の素晴らしさに相反してこの程度の感想しか書けませんが…(^^;)
今回の目玉の1作品として専用スペースに祭壇見たく(?)飾られてましたが、
これを静かな美術館で時間を忘れて眺める事が出来たらどんなに幸せだろうか?
とつくづく思いましたね~。
うちの彼女はドイツに特別な思い入れがあるようなので、いつか現地でこの作品を
見られる機会が持てたらな、と思っています。

さて、肝心の展示の方ですが、ザクセン公国の首都であったドレスデンに纏わる
美術コレクションが展示されています。
ザクセン最盛期のアウグスト強王の戴冠衣装、彼が愛した日本の伊万里焼と
その影響を受けたマイセンの磁器、レンブラントと初めとする名画、敵国オスマン・
トルコの華麗な武具等々。
みどころ案内のパンフレットによると、「東西文明の交差点に位置する一つの都市が
いかにして各国の文明を映し出す”世界の鏡”となり得たかをうかがい知る事が出来る
でしょう」って事で-世界の鏡-なんだそうです。
個人的にはイタリアの各都市の風景画が多数見れた「第3章イタリア」は楽しめました。
ヴェローナだのパドヴァだのの風景画は、サッカー好きの自分にはまた違った意味で
感動させてもらえましたので。
あと、インパクトで言えば「第4章フランス」のごっっいダイヤの数々。
あれには思わず「ほぇ~」と見入ってしまいましたね(^^;;;

兵庫県立美術館では5月22日(日)まで開催し、その後2005年6月28日(火)から
9月19日(月・祝)まで東京の国立西洋美術館で巡回展が開催されます。
関西・関東在住の方は足を運んでみられては?
フェルメールやダイヤ(笑)だけでも一見の価値有りですよん。

★今日の一言
あそこのレストラン、前の職場の取引先なんだよな…。


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